弔事の着物

着物には格式がありますが、主に注意するシーンは慶事と弔事です。

慶事では既婚女性は紋付の留袖、未婚女性は振袖が格式が高く、この二つに準ずるのが訪問着や付下げになります。

結婚式に和装で列席される場合、立場に応じて上記の着物をお召しになっていれば間違いありません。

それでは逆に、弔事の着物は何を着ればいいのでしょうか。

喪服には、正喪服・準喪服・略礼服の三つがあり、黒無地五つ紋付が正喪服になります。最近の通夜葬儀では、ご家族などごく近い間柄の方だけが和装を着ることが多いようです。

参列者の場合、和装は格式張って見えるので立場によってはちょっと躊躇してしまいます。

(先日葬儀でお見かけした方はグレーの色無地に黒喪帯で参列されていて、あ、これはとてもいいチョイスだなと感じました)

着物の喪服は礼服の一種という扱いになります。黒無地五つ紋付は正喪服。グレーや紫など暗い色の色無地は黒喪帯と合わせて準喪服になり、親族でも三回忌以降の法要に着ることが出来ます。

弔事は急な場合が多くお悔やみの場ですので、女性は特に着るものに気を使います。

ただ、身だしなみに気を付けて失礼のないように振る舞うのはもちろん大切なことですが、一番失礼なのは他の参列者の着るものにあれこれ陰口を言うこと。これに尽きるかと思います。

礼儀作法に振り回されて、お見送りの気持ちや大切な方を亡くされたご遺族への配慮をほったらかしにしていては、本末転倒です。

お悔やみの気持ちと寛容さを、くれぐれもお忘れなきように。

秋の恒例 大学実習授業

猛暑が去ってようやく秋らしくなってきました。

この時期に毎年ご依頼いただく、大学での装束と着物の実習授業に行ってきました!

帝京大学名誉教授・群馬県立近代美術館特別館長の岡部昌幸先生が担当されている美術史授業の一環です。

私の授業は、公家・武家装束、江戸時代庶民の小袖、現代の着物、といった内容。講義ばかりだと眠くなっちゃうので着装実習と半々にしています。

最初は大人しい学生さんも、大学所蔵の装束模造品を実際に試着させたりすると途端にテンションあがります( ´艸`)

装束史は内容が複雑で4回の講義で理解するのは難しいのですが、少しでも和装に興味を持つきっかけになってもらえれば、、と思っています。

ちょうどハロウィン近かったので、本格的な装束コスプレ大会?になりました~

越中おわら風の盆生中継

9月2日、富山県八尾市「おわら風の盆2023スペシャルライブ」のお仕事へ行ってきました。

司会の三宅民夫アナウンサーとゲストの柴田理恵さん(ご自前の有松絞浴衣!)の着付けを担当。

時間がタイトでお支度はバタバタでしたが、中継が始まってしまうと生放送なので特にやる事もなく…

のんびり見学してました(*^^)v

おわら風の盆は以前から一度見てみたかったので、ラッキーなお仕事でした♪

風情溢れる町屋の二階がMC席

翌日はスタイリストさん、ヘアメイクさんと一緒に漁港近くの市場で白エビ丼食べたり酒蔵で試飲したりとたっぷり観光。

富山本当に楽しかった!また行きたい~

浴衣の下に何を着るか?

今年の夏はここ数年自粛ムードだった花火大会やイベントが軒並み通常開催に戻ったこともあり、

浴衣着付けを数多くご依頼いただきました。

お祭りムード満載の浴衣は、着付けをしていてもとても楽しいのですが、毎年ちょっと気になることがあります。

それはアンダーウェア問題。

長襦袢を着る普通の着物と違って、浴衣は最小限の小物で着られます。

ただし、そこに落とし穴があり、中には本当に浴衣と帯しか持ってこない方も…!

さすがにそれでは着付け出来ません💦

最低限、肌着・腰紐・伊達締め・補整用タオルは準備しておいてください。

特に肌着は重要です。

浴衣は単衣仕立て(裏地が付いていない)なので、肌着を付けていないと足のラインがくっきり透けてしまいます。

和装用肌着が無ければ、ロングキャミソールやキャミソール+ペチコートなどをきちんと着用しましょう。ご自分が気にしなくても周囲は目のやり場に困ります。

それと、ブラジャーは外してください。カップで寄せて上げた胸は衿がはだける原因になります。(カップ付きキャミも同様です)

気になる方は和装用ブラ買って下さいね。

こちらは私が使用している肌着です。

下半身部分がすべりの良い素材(ポリエステルなど)のものは、浴衣が引っ掛かりにくくておすすめです。

結婚式列席コーデ

後輩の結婚式に夫婦で参列してきました。

五月後半だったので袷にするか単衣にするか、ギリギリまで悩みましたが、、

ご両家お母様は袷の黒留袖だろうなぁ・・・ということで、袷を選択。

暑い日が続いていた時期だったのですが、曇りでそれほど気温が上がらず助かりました💦

結婚式は礼装必須なのですが、式場のタイプによってコーディネートも違ってくるかな、と思います。

今回の式場はザ・ストリングス表参道。https://www.strings-hotel.jp/omotesando/

古典柄の訪問着や色留袖は少し場違いな雰囲気でしたので、ネオンカラーの色無地一つ紋付にシルバーの袋帯を合わせて、あまり仰々しくない洋服感覚のコーディネートに。

パールの帯締めと薄紫の絞り帯揚げは夫のチーフと色を揃えて、ちょっと統一感を持たせてみました。

お祝いの席へのご招待は、嬉しい気持ちも相まって、いつも以上に着物を選ぶのが楽しかったです♪

譲り受けた着物

着付師をしていると、「着物を譲りたい」と言われることが結構あります。

皆さん家で眠っている着物を持て余しているのでしょうね。

私は仕事で衣装用に貸し出したりすることもあるので、お申し出は有難く受けるのですが・・・

必ず実物を確認してから引き取るようにしています。

中にはシミ・カビ・色褪せなど、状態の悪いものもあるので、そういったものはしっかりお断りします。

昨今は古着を捨てるのも容易ではありません。着物に限らず、他者から品物を安易に受け取らないようにするのも、ストレスを溜めず、人間関係を円滑にするコツかもしれません。

写真は義祖母にもらった一つ紋の色無地。お茶会に重宝しそうです。その他、泥染めの大島紬と袋帯をゲットしてきました。

おばあちゃんありがとう~✨

久しぶりの婚礼列席着付け

留袖着付けに横浜へ行ってきました。

新婦お母様が急遽洋装になったので、色留袖の予定だったお姉さまが黒留袖をお召しなりました。

ほっそりとスタイルのいいお姉さまの黒留袖姿はとっても美しかったです✨

新型コロナの5類移行に伴って、少しずつ婚礼着付けの依頼も増えてきました。

婚礼現場は華やかで厳粛な特別感があり、大好きなお支度の一つです。

和装での結婚式列席は、準備も料金もちょっと負担になりますが・・・

せっかくの晴れの日ですので、より多くの方が和装で参列していただけると嬉しいです!

[公式] ホテル ザ ノット ヨコハマ – 歴史の融合と継承 (hotel-the-knot.jp)

会場は横浜駅近くにあるHOTEL THE KNOT。

和装でもまったく違和感のない、スタイリッシュで素敵な内装でした。

月2回レッスン1年後

昨年2月、お子様の卒園式にご自身で着物を着たいとのご希望で着付けレッスンを始められた生徒さん。

来月の本番に向けて、総仕上げの段階まできました。

肌着の付け方からはじまった自装レッスン。今では着付けの段取りをすっかりマスターしています。

今日は時間を計りつつ、裾線の調整方法やしっかり帯を締める腕の動き、おはしょりの整え方など、細かい部分を美しく仕上げるコツをお伝えしました。

フルタイムのお仕事と子育ての両立でお忙しい中、時間をやりくりしてお稽古を続けてこられました。

あと数回のレッスンでいよいよ当日を迎えます。

着物が良き日の記念となれるよう、精一杯ご指導したいと思います!

映画「あちらにいる鬼」公開

七五三やらなにやらでバタバタしているうちに、師走になってしまいました。

一年早いですねぇ…(←毎年言ってる)

5月に撮影した映画「あちらにいる鬼」が公開されてます。

着物着付け全般担当しました!

https://happinet-phantom.com/achira-oni/

ドラマや映画のお仕事ではせいぜい2~3日くらい、着物シーンのある撮影日だけ現場に入る。というパターンが多いのですが、今回は主演の寺島しのぶさんはじめ、多くの演者さんが着物を着ていたので、がっつり撮影に入ってます。

ストーリーはなかなかハードなんですが、主演お二人(寺島さん、豊川悦司さん)の演技が素晴らしく、見ごたえのある内容です。

初めてづくしで、芸妓さん舞妓さんの衣装にもチャレンジしました。大変だったけど楽しかった~~~(≧▽≦)

もう一本、同じ廣木隆一監督の作品「母性」でもちょこっと着付けしてます。https://wwws.warnerbros.co.jp/bosei/index.html

今年の秋は携わった映画の公開目白押しです✨

もりもり浴衣

10月間近になってようやく朝晩涼しくなってきました。

今年は九月に入っても猛暑日が続いてしんどかったですね。。。

集客のためにもっと早くブログアップすればよかったんですが、意外と慌ただしくて機を逃してしまいました。今さらですが銀座三越で9月20日まで開催されていたアートアクアリウムの浴衣着付けコラボイベントの写真アップします!

せっかく着付け依頼してもらったので、かなり盛ってます(≧▽≦)

半幅帯+オーガンジーでボリューム変り結び~✨

浴衣は夏の普段着なので、シンプルに着るのはもちろん涼し気でステキなんですが、ちょっと気合入れてお出かけ着にするのであれば、いろいろなアイテムをプラスするといつもの浴衣がよりランクアップしてゴージャスになります。

花火大会やフェスなど人の多い野外イベントではお勧めしませんが、今回のアートアクアリウムは銀座の屋内施設でしたので、多少盛っても(盛り過ぎても⁈)いいんじゃないでしょうか。

来年も開催予定なので、盛り浴衣に興味ある方はぜひ!

https://instagram.com/tsuki.hoshi3070?igshid=YmMyMTA2M2Y=

入館料+浴衣レンタル+着付け+ヘアセットに写真アップ可でしたらヘアアクセも付け放題。下駄もバッグも貸してもらえるので手ぶらでOKです!